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乾癬治療薬ネオーラル

現在、乾癬治療に広く用いられている内服薬に「ネオーラル」があります。

シクロスポリンを主成分とした、免疫抑制薬の1種です。

もともと臓器移植などで拒絶反応を抑えるために使われていましたが、やがてアトピー性皮膚炎や乾癬の治療薬としても認可されるようになりました。


■ネオーラルの作用

ネオーラルは白血球にはたらき、炎症を引き起こす物質の産生を抑えて免疫機能を調節する効果があります。

移植された臓器に体が拒絶反応をしめすことを「免疫反応」といいますが、ネオーラルはその免疫機能を抑制するために使われていました。

乾癬やアトピー性皮膚炎においても、何らかの刺激が加わることで体が過剰反応し、炎症にかかわるサイトカインが放出されることからネオーラルの効果が認められ、治療に用いられるようになりました。

おもに全身性の重篤な乾癬患者さんや、かゆみの強い人、他の薬で副作用が起きた人などに処方されています。

症状に合わせて、1日1〜2回服用するのが一般的です。

即効性があることと、塗り薬と比べて手軽なのがメリットです。

頭皮や背中など、塗り薬を使いにくい部位の症状にも最適といえるでしょう。


■ネオーラルの副作用

副作用としては、おもに血圧の上昇や腎臓の障害などが代表的です。

特に腎臓が悪くなる副作用が有名ですが、乾癬治療においてはわずかな量でも十分な効果が得られることが多いため、比較的安全に使えるとされています。

しかし体の変化がないかをみるためにも、定期的に血液検査を受けることが望ましいでしょう。

ただしネオーラルは薬価が高く、継続的に使用するにはややお金がかかるというデメリットがあります。

少しでも費用を抑えるために、ジェネリック医薬品を使う患者さんもいるようです。