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汎発性膿疱性乾癬の症状と治療方法

乾癬の中でも、皮膚が赤くなって膿疱(膿がたまったもの)が複数出てくるタイプを「膿疱性乾癬」といい、尋常性乾癬と区別しています。

中でも全身に現れる「汎発性膿疱性乾癬」は、特定疾患の1つに認定されています。

膿疱は白血球が集まってできたもので、細菌によるものではありませんが、全身に出現すると症状が重くなりやすいため注意が必要です。


■汎発性膿疱性乾癬の症状

全身に、灼熱感をともなう紅斑が出ることから始まります。

この時はたいてい、寒気とともに高熱が出ることが一般的です。

引き続き、紅斑の上に膿疱がたくさんできてきます。

患者さんによっては、結膜炎などの目の炎症も合併することがあります。

膿疱が多発すると皮膚のバリア機能が弱まり、体内の水分バランスが乱れるほか、高熱によって体力を消耗しやすくなります。

この状態が長期間続くと、やがて心臓や腎臓にも負担がかかって、高齢者では命の危険に及ぶこともあります。

原因は尋常性乾癬と同様、はっきり分かっていません。

ただし何らかの感染症をきっかけに、サイトカインという炎症に関わる物質が分泌されて高熱や膿疱につながるのではないかと考えられています。

このような反応の起きやすい遺伝がある可能性もあります。

ただし適切な治療を受ければ紅斑は少しずつ消え、膿疱も破れて治まっていきますのできちんと受診することが大切です。


汎発性膿疱性乾癬の治療法

現在では汎発性膿疱性乾癬の治療ガイドラインがあり、患者さんの症状に合わせた治療法が確立されています。

ほとんどが入院治療となり、安静にして解熱剤で熱を下げながら、点滴によって体内の水分バランスを保ちます。

また皮膚のバリア機能を回復するため、軟膏を使用します。

内服薬としては、エトレチナート(商品名チガソン)というビタミンA誘導体が広く用いられています。

ほとんどの患者さんがこの薬で症状が良くなるといわれます。

さらに症状に応じて、メトトレキサートやシクロスポリンといった免疫抑制剤や、紫外線療法が選択されることもあります。

これらでも改善が十分でなければ、ステロイド剤が使用されます。

治療後は正常な皮膚に戻る場合と、膿疱が繰り返し出現する場合、もしくはそのまま尋常性乾癬へと変化する場合などさまざまです。