乾癬の症状
乾癬と一口に言っても、症状などからその種類は5つに分けられますが、各症状については、下記の通りです。
・尋常性乾癬
→乾癬の患者のほとんどはこのタイプです。
皮膚が赤く盛り上がる(紅斑)、カサブタのようになる(鱗屑)、カサブタがはが れ落ちる(落屑)などが主な症状です。
・関節症性乾癬
→関節が腫れたり、痛んだり、変形するなどの症状が見られます。
そのため関節リウマチと間違われることもあります。
乾癬の皮疹の後に関節の症状が見られるケースが多いようです。
関節の症状が出てくるまでの期間は、数ヶ月という短い場合もあれば数十年後だっ たりとまちまちです。
近年患者さんが増加し、全体の3〜5%を占めています。
・滴状乾癬
→若い人に多くみられるようです。
水滴くらいの小さな皮疹が突然全身に現れます。
抗生物質の服用で治ることが多いですが、稀に尋常乾癬になってしまうことがあり ます。
・乾癬性紅皮症
→尋常性乾癬の症状が全身に広がります。
皮膚の8割が赤くなった状態を紅皮症化といいます。
・汎発性膿疱性乾癬
→全身の皮膚が赤くなるだけではなく、発熱や悪寒、倦怠感などの症状が現れます。
放っておくと最悪の場合死に至るケースもあります。
汎発性膿疱性乾癬は尋常性乾癬からなることもありますが、乾癬の症状がないのに いきなり発症することもあります。
早急に治療が必要なことから、難病指定されています。
乾癬は、たかが皮膚の病気なんて思っていませんか?
乾癬は間違った治療や放置によって症状が悪化してしまうものが多いのです。
「ほっとけば自然に治るだろう」
なんて呑気なことを言っていてはダメですよ!
もし汎発性膿疱性乾癬になってしまったら死に至ることもあるのですから…。
発症することはほとんどないとは言っても「自分は大丈夫」という考えは危険です!
悪化してしまう前に適切な治療を受けましょう。